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消化器内科開設のお知らせ


消化器内科部長  前 川  智

 内視鏡治療などの治療内容の特殊性が考慮され、本年4月より消化器内科の院内標榜がはじまりました。消化器内科のスタッフは5名で、胃癌、食道癌、胃・十二指腸潰瘍、大腸癌、大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの消化管疾患、膵癌、胆道癌、総胆管結石、胆嚢炎などの膵胆道系疾患、肝癌、肝硬変、肝炎などの肝疾患など多岐にわたる疾患を対象としています。
 毎朝8時15分からスタッフ5名全員で全入院患者様を回診し、病状把握に努めており、総合的に診断・治療を行っています。比較的若いスタッフですが、最新の医療知識・技術を駆使し、日々臨床業務に励んでいます。また、毎週火曜日には、「内視鏡カンファレンス」を行い、内視鏡診断についての議論のみならず、消化器内科としての患者様へのアウトカムの向上、内視鏡診療の問題点および改善方法などを3人の内視鏡技師とともに話合っています。さらに、毎週水曜日には、外科医師、放射線科医師とともに「合同カンファレンス」を行い、外科治療、放射線治療を要する患者様についてのカンファレンスを行っています。
 上部内視鏡検査は、患者様の希望に応じて細径サイズの経鼻内視鏡を採用し、鼻腔からの内視鏡を行っています。それにより患者様への苦痛緩和を図ることができ、好評価を頂いています。治療では、早期胃癌・早期食道癌に対する粘膜下層剥離術(ESD)を施行し、癌の一括切除を行っています。
 大腸内視鏡検査は、熟練したスタッフの技術および最新の内視鏡器具を駆使し、挿入時の苦痛軽減に努めています。腸管癒着等により疼痛が強い患者様には、随時鎮静剤を使用し苦痛緩和を図っています。70歳以上の患者様には、希望に応じ2泊3日の検査入院を行っており、好評価を得ています。
 胆道系疾患は、急性期疾患が多いので、迅速な診断・治療を心がけています。近隣病院・医院からも患者様を御紹介して頂いており、総胆管結石や膵・胆管癌による閉塞性黄疸等、多数の症例をこなしています。
 肝疾患は急性肝炎、慢性肝炎(B型、C型など)、肝硬変、肝癌等の診断・治療を行っています。肝癌においては、症例に応じて、ラジオ波焼灼術・肝動注療法等を行っています。
 また、生活習慣病の改善を目的としたダイエット入院を2010年7月より開始しました。近隣の肥満症患者様を中心に、遠くは新潟市、佐渡市からも患者様が来院され好評価を頂いています。
 私自身は、ESD等の内視鏡治療を中心に担当させて頂いており、早期胃癌・早期食道癌の一括切除を行っています。
 消化器内科の詳細の活動内容につきましては、「新潟労災病院」のホームページ(https://www.niigatah.johas.go.jp/)の中の「内視鏡診療センター」、「消化器内科」および「ダイエット入院」をご覧頂ければと思います。
消化器疾患、生活習慣病等でお困りの方はいつでも御相談ください。

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