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現代の栄養失調


管理栄養士  小髙 愛理

1日3食かかさず食べているのに「疲れがとれない」「風邪を引きやすい」「転びやすい」「最近、仕事や趣味に意欲がわかない…」と感じている方はいませんか?実はその原因の1つに栄養不足があり、気づかぬうちに栄養失調の状態となっているかもしれません。

栄養失調と聞くと食糧が貧しいことが原因で十分な食事がとれず、栄養が不足している状態をイメージされる方が多いかと思います。しかし食事はきちんと食べている、むしろ食べ過ぎで栄養過多の状態であっても栄養失調は起こり得ます。それは偏った食生活により、摂取エネルギー量は足りているにも関わらず、たんぱく質や炭水化物、ビタミン類、カルシウムや鉄など身体に必要な栄養素が不足していることが原因です。これらの栄養素の不足が倦怠感、免疫力の低下、筋肉量の減少、気分の落ち込みなどの不定愁訴の原因となっている可能性があります。

では栄養失調を予防するためにはどのような食事をしたらよいでしょうか。それは1日3食規則的に食べる習慣をつけること、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をすることです。厚生労働省の調査によると主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べることが「ほとんど毎日」と答えた人は女性で49%、男性で45.4%と報告されています。いずれも若い世代ほどその割合が低く、その理由として男女ともに「手間がかかる」が最も多いと報告されています。手間なく素早く食べられるインスタント食品やファストフード、丼物などは炭水化物と脂質のとり過ぎにつながり、野菜不足によりビタミンやミネラル、食物繊維が不足します。また健康を意識した野菜中心の食事では、肉や魚などの主菜が少なく、たんぱく質不足に陥りやすいです。高齢者では食事の支度が億劫になったり、もう歳だから食べる量は少しでよいと思いがちで、食事をパンだけなどで簡単に済ませてしまう傾向があります。手間をかけずに、普段の食事を工夫してみましょう。麺類や丼物を選ぶ時はサラダをプラスしたり、タンメンや中華丼など野菜が入っているものを選ぶのがおすすめです。また味噌汁に豆腐や卵を入れたり、食パンにはハムやツナをのせて食べることで簡単にたんぱく質がとれます。魚の缶詰や冷凍のハンバーグなど調理済みの食品の活用や、チーズ、ヨーグルトなど手軽に食べられるものを食事にプラスするのもおすすめです。

栄養バランスが偏っていないかなど、心配な方は管理栄養士にご相談下さい。

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