女性の皆さん、乳がん検診を受けていますか。日本人女性の乳癌発症率は年々上昇しており、25人に1人が生涯に乳癌を患うといわれています。また日本人女性の癌発生数1位は胃癌ですが、2015年には乳癌が胃癌を抜いてトップになると予測されています。
乳癌は、早期発見・早期治療ができれば癌の根治性が高くなり、場合により乳房温存も可能です。早く見つかれば命だけでなく乳房も救えるのです。
≪乳がん検診について≫
乳がん検診では多くの場合、乳房の視触診と乳腺レントゲン(マンモグラフィー)検査を行っています。
乳癌の中には、しこりを作らずマンモグラフィーのみで指摘できるものもあります。また、小さなしこりは触診だけでは気付かれない可能性があります。欧米において、マンモグラフィーによる乳がん検診は、視触診のみの検診に比べて約3倍の早期乳癌が発見され、乳癌による死亡率を減少させる効果があると報告されています。そのため、乳がん検診時にはマンモグラフィーの併用をお勧めしています。
視触診は年に1回、マンモグラフィーは2年に1回を目安に受診しましょう。
≪自己検診について≫
乳癌は自己検診でも発見することが出来ます。定期的に(月に1回程度)自分で自分の乳房の状態をチェックしましょう。普段から意識して触っていれば、いざしこりが出来たときに「何か違う」と気付くことができます。自己検診のやり方は、病院などのパンフレットで紹介したり、乳がん検診時に指導したりしています。
それでもよく、「やり方が分からない」「やっても自分では分からない」と言う方がいらっしゃいます。確かに、自分で癌を見つけようと思うと大変です。でも難しく考える必要はありません。自己検診は、「普段の自分と変わりないな。」と確認する作業です。お風呂に入って体を洗う時、素手で洗うだけでも検診に近い意味があります。
乳癌発症は20歳台から認められ、45歳がピークです。また40代、50代の働き盛りの年齢に多い癌であり、この年代の方が癌で命を落とすことになれば、個々の家庭においても社会においても、大変な痛手となります。
癌が進行する前に、定期的な検診と自己検診を習慣づけましょう。
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