ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第46号
2006年5月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

体外衝撃波結石破砕装置が更新されました

副院長   小池 宏

 尿路結石症という病気については平成17年11月第40号の「ろうさいニュース」で説明しましたが、体外衝撃波結石破砕装置が更新されましたのでお知らせします。新しい結石破砕装置はPiezolith(ピエゾリス) 3000 という器械で、ドイツのリチャード・ウルフ社製のものです。昨年12月に導入されてから4ヶ月が経ちましたが、治療を受けられた患者さんに感想を聞いてみたところ、良い感触を得ています。
 体外衝撃波結石破砕治療とは、尿路結石症(腎結石、尿管結石)に対する治療として最も一般的な治療法であり、泌尿器科専門医が行います。当科では治療前後の安全を第一に考えて、原則的には入院の上で行っています。治療の実際は治療テーブルの上に横になっていただき、レントゲンと超音波を使って結石に焦点を合わせてから、体の外から結石に衝撃波を当てて結石を細かく砂状に砕くという方法です。砂状に細かく砕かれた結石は、腎臓から排泄される尿の流れによって体外に排出されることになります。1回の治療にかかる時間は約1時間で、通常は麻酔を必要としません。しかし、固い結石を砕くという治療法のために、個人差がありますが全く痛みなしで行うことのできる治療法ではありません。治療中の痛みの程度は新しい器械の方が以前の器械に比べて軽く、治療時間も短時間で済むようです。更に、結石の破砕効果も新しい器械の方が優れているようです。治療に際しては治療中の気分不快を避けるために、治療直前の食事を控えてもらう必要があります。しかし、麻酔をしていませんので、治療後は食事を摂ってもらうことや水分摂取も可能ですし、終了直後から自由に動いてもらっても構いません。むしろ結石の排出を促すために、水分摂取に努めていただいて、積極的に体を動かしてもらうことになります。
 治療に伴う合併症としては、まず全例で結石周囲の腎臓や尿管にも衝撃波が当たるために、肉眼的に尿が出血のために赤くなることが挙げられます。しかし、この出血は治療後2~3日で自然に消失し、全く心配ありません。治療後に稀に発熱をきたすことがあり、抗生剤の投与や補液を必要とすることもあります。また、腎結石を治療した場合には、細かく砕かれた結石が腎臓から尿管に落ちてきて尿管を閉塞して痛みを引き起こすこともありますし、ごく稀に腎臓の周囲に血腫を形成したりすることもあります。
治療に必要な入院期間は結石の大きさや硬さ、更に結石の位置によって様々です。結石が十分に細かく砕石されていることが確認できれば、結石が腎臓や尿管に残っていても退院が可能です。また、追加治療が必要な場合でも、痛みや発熱などの症状がなければ、結石破砕治療日を原則的には火曜日と金曜日としていますので、外出や外泊を適宜許可します。



新潟労災病院

「看護の日」 の御案内


地域の中で支える看護
〜 みんなで繋ごう 健康の輪 〜

 「地域の中で支える看護 〜みんなで繋ごう 健康の輪〜」をメインテーマに、今年も『看護の日』がやってきます。新潟労災病院では、ナイチンゲール生誕の日である5月12日の『看護の日』を機に、地域の皆様に、もっと健康について関心を持ち、看護に興味をもっていただけるようイベントを企画しています。

 5/8〜5/12    2階ふれあいギャラリー  パネルの展示

   救命処置やAEDの紹介・もしもの時の対処法

 5/12(金) 16:00〜16:45   3階 会議室  講演会

   『転倒を予防する体づくり・生活習慣づくり』 
      講師:リハビリテーション科  林 宏樹 技師長

 5/11(木) 10:00〜13:00  正面玄関ホール 健康チェック・健康相談

   体と心の健康チェック・介護用品の展示
   (身長・体重・体脂肪・血圧測定、ストレスチェックで自分の健康を見直そう)

 5/11(木) 15:00〜16:00  正面玄関ホール コンサート

   職員合唱  フルート演奏  幼稚園児合唱
   (手作りのミニコンサートでひと時の安らぎをどうぞ・・・)

〜 多数の参加をお待ちしています 〜

お問い合わせ先: tel  025-543-3123
労働者健康福祉機構 新潟労災病院 「看護の日」委員会

よろしくお願いします!(新任医師自己紹介) 

第5内科部長  合志 聡

 4月1日より新潟労災病院内科で勤務させていただいております。
平成8年新潟大学卒業で、第三内科(消化器・肝胆膵内科)に入局し、消化器内科、特に消化管分野においての検査・治療に従事してきました。専門分野としては新大細菌学教室へ出向し、Helicobacter pyloriの基礎的研究を行ってきましたので、特にH. pylori関連の疾患の治療です。
 また最近は高齢化社会を背景として需要数が増加してきたPEG(胃瘻)に関しては、積極的に取り組んできて昨今の栄養療法見直し(経腸栄養)の流れに乗ってやってきました。出張先の病院ではPEG外来を立ち上げて、院内のみならず地域からの紹介患者を受けて適切な栄養療法施行の協力をしてまいりました。今後は上越地区のPEGの正しい普及・管理に努めていきたいと考えております。皆様よろしくお願いします。
第2循環器内科部長  保坂幸男
 4月1日付けで内科(循環器内科)に勤務させて頂いております。
栃木県出身で新潟大学卒業後、第一内科に所属し循環器(不整脈)を専攻致しております。上越への出張は初めてであり、全く土地勘がありません。早く土地に慣れ、愛着を持って診療できるようにしたいと思います。若輩者ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
第2泌尿器科部長  志村尚宣
 この度、県立中央病院と当院との間で、宮島先生と交換トレードするような形で参りました。両病院の事情や特徴・利点などが、ある程度比較評価できる状況にあると考えます。これをふまえて上越地区の患者さんの診療ならびに開業の先生方との連携をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
脳神経外科医師  森田健一
 平成18年4月1日より勤務させて頂いております森田健一と申します。埼玉県戸田市出身、平成10年新潟大学医学部、平成17年新潟大学大学院医学研究科卒業、新潟大学脳研究所脳神経外科に所属しております。今までカテーテルによる脳血管内治療を中心にやっておりましたが、柿沼健一脳神経外科部長のトップレベルの開頭手術に憧れて赴任してまいりました。精一杯医療に努めさせていただきます。御指導、御鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。
脳神経外科医師  副島慶輝
 4月1日より脳神経外科医師として赴任いたしました。長崎県の出身で、産業医科大学を平成12年に卒業後に同大学脳神経外科に入局し、以降は九州内の病院と大学で勤務しておりました。正直なところ、積雪をほとんど経験したことがないため生活に不安も感じましたが、医局内の諸先輩方から当院の高い技術と機動力について聞かされていたので、修練のための当院への赴任を希望していました。柿沼先生の卓越した技術を可能な限り吸収し、当地での医療に少しでも貢献できればと考えています。
臨床研修医  佐藤 優
 この度4月から2年間研修医として働くことになりました。地元上越市の出身ですが、今年の3月に福岡県北九州市にある産業医科大学を卒業し、ようやく戻ってくることができました。すばらしい先生方、看護師の方々、スタッフの方々、また患者様から多くのことを学び、充実した2年間にしたいと思っております。まだ医師になったばかりでわからないことも多く、迷惑をかけることもあると思いますが、ガッツと気合でがんばり抜きたいと思います!どうかよろしくお願いいたします。
臨床研修医  小倉良介
 東京都足立区出身、新潟大学医学部を卒業し、4月1日付けで研修医として採用していただきました。大学時代は、柔道部に所属し、体力を養ってまいりました。すばらしい先生方、看護師の方々、そして患者さんから多くのことを学び、吸収し、充実した2年間にしたいと思っています。体力の続く限りがんばりますので、ご指導よろしくお願いします。

 

☆ 医師交代のお知らせ ☆

転 入       転 出      
(5/1) 内 科 石田安代 医師 (4/30) 眼 科 相馬利香 医師
  眼 科 平田 亮 医師    
  歯科臨床研修医 塚田博子 医師    
プロフィールについては、次号でお知らせします。
 


「みんなのひろば」

 さわやかな風に誘われて、旅行に出かけたい季節。海に山に、どこへ行っても空気が新鮮な感じがします。宇宙までもが近づいてくれているような青い空。鳥になってみたい季節です。

 

みなさまからの素敵な作品をお待ちしています。
応募先:新潟労災病院 総務課 「みんなのひろば」 係
    〒942-8502 上越市東雲町1丁目7-12
散歩道

 今年も桜の花が咲きました。四季桜・ヤマザクラから始まり、日本には200種類以上の桜があるそうです。今月は、普賢象〈八重桜〉が見頃です。当院の辺りでは〈4月中旬に〉ピンク色のソメイヨシノが咲くと同時に、白い花を付けるオオシマザクラが咲きます。
 オオシマザクラは伊豆地方に多く、別名をシマザクラ・マキザクラと呼ばれているもので、5枚の花弁を付けます。昔から多くの薪炭材として利用されてきた種類で、潮害・大気汚染にも抵抗性が強いそうです。
 この樹は、平成9年の増改築に伴って、病院の南東に流れる関川の堤防に沿って植えられたものです。当時は、若木であったため、一本の樹に数えられるくらいしか花が結びませんでしたが、今年は花曇りの中でも白い花がはっきりとわかるくらいのたくさんの花が咲きました。場所が、病院の南の裏手にあるため分かりにくいですが、関川に沿った堤防と、河岸への遊歩道が整備されていますので、一度立ち寄ってみたらいかがでしょうか?
 5月はソメイヨシノの新緑と、オオシマザクラのやや茶味がかった新緑(?)を見ることができます。堤防の上からは東の米山から南の妙高、そして、西の権現岳といった頸城の山々が見られますので、近くの緑と、遠くの白い残雪を楽しめますョ・・・・・・。

R.I

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