ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第47号
2006年6月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

着 任 早 々

看護部長  貞兼すま子

 寄稿にあたりご挨拶申し上げます。今年4月に新潟労災病院に着任いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

 着任早々、4月からの診療報酬改定で気の抜けない日々を送っております。今回の改定に伴って看護体制が少し変わることになります。まず一つ目は病棟で働く看護職員の数を患者に提示しなければならなくなったこと。すなわち全看護職員ではなく、その病棟で実働する看護職員の勤務者数を表示しなければいけないことになりました。二つ目は看護職員数の配置基準が変わることです。一般病棟の最上級区分になる「実質配置7対1」が新設されて4ランクになったことです。ちなみにこの4ランクとは患者15対看護職員1人、13対1、10対1、7対1の四つのランクということです。当院では患者への看護職員数の掲示にむけて「10対1」の申請を行い、承認を受けると共に今後この維持・確保に向けて看護職員の雇用計画が進められております。又、今回の改定ではさらに上の区分の配置を目指すことも求められています。
 これまた着任早々、私事ですが二週間の入院生活を余儀なくされました。あらためて看護職の多忙さを患者の立場から実感することが出来ました。今年の統計で看護職員の数を世界的に見るとベッド100床あたり米国230人、英国129人、ドイツ102人、フランス70人、日本43人と報道されていたが、日本は欧米の水準に比べるとかなり低いことがわかります。今回の改定が日本の看護職の増加・看護職員配置ランクアップの突破口になって病院看護が少しでも手厚くなることを願わずにはおれません。

=外来診療の変更に関するお知らせ=

精神科外来の拡充について

 当院精神科外来は、従来は非常勤医師による週2回(毎週水曜日と隔週の金曜日)の外来だけでしたが、この度宮本恭子医師が精神科常勤医師として新しく着任することに伴って、本年6月1日より、下記のとおり二診制とし毎日精神科外来を開設することといたしました。メンタルヘルスケア、リエゾン外来、その他精神的な面での悩み事のご相談などにご利用ください。

  精神科第1診察室:宮本恭子医師(月〜金、毎日)
  精神科第2診察室:恩田 晃医師(毎週水曜日)
  精神科第2診察室:武内廣盛医師(第1、3、5金曜日)

産婦人科外来の縮小・移転について

 本年5月一杯で産婦人科医が退職するため、6月以降の産婦人科診療は毎週火曜日午後(12時から15時まで)の外来診療のみとなり、外来診察室はCブロック(旧小児科外来)へ移転いたしますので、ご了承ください。


小児科外来の休診について

 諸般の事情により、本年6月以降当分の間、小児科外来を休診とさせていただきますので、ご了承ください。


よろしくお願いします!(新任医師自己紹介) 

内科医師  石田安代

 5月1日より内科に勤務させていただいております。長野県出身、平成12年産業医科大学を卒業し、横浜労災病院で2年間スーパーローテート、その後同院呼吸器内科にて4年間の後期研修を行ってきました。今回の赴任にあたり、呼吸器疾患のみならず生活習慣病を含めた内科的疾患の診療をさせていただけることを嬉しく思います。まだ病院のシステム、一般内科診療に慣れておらず、皆様にご迷惑をおかけすることも多々あると思いますが、よろしくご指導いただければ幸いです。
眼科医師  平田 亮
 5月1日より赴任して参りました眼科の平田 亮です。広島県出身、産業医科大学卒業後は大学病院や市立病院で働いてきました。新潟県に来るのは初めてですが一日も早く当地に慣れ、地域の皆様のお役に立てるよう努力していきたいと思います。宜しくお願いいたします。
歯科臨床研修医  塚田博子
 新潟大学歯学部を卒業し、5月1日より研修歯科医として歯科口腔外科にて勤務させて頂いております。短い期間ではありますが、この素晴らしい環境で研修できることを非常に嬉しく思っています。先生方をはじめとしたスタッフの方々や患者様からたくさんの事を学び、充実した5ヶ月間にしたいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。

 

☆ 医師交代のお知らせ ☆

転 入       転 出      
(6/1) 内 科 日浦政明 部長 (5/31) 産婦人科 菅谷 進 部長
  精神科 宮本恭子 医師   眼 科 西田進五 部長
  眼 科 宮本秀久 医師   リハ科 古子 剛 医師
  リハ科 萩原宏樹 医師    
プロフィールについては、次号でお知らせします。
 


「みんなのひろば」

 新緑に染まった山々。きのうより大きく胸を張っているようです。ちょっとオシャレをして気持ちよさそう・・・ 私たちも負けずにオシャレして出かけませんか!

 

散歩道 縄文文化の遺伝子

 空や山の高さ、土や草の匂い、風や水の音、棚田や民家のたたずまい、庭先の草木や花の彩り、木陰の苔むした石仏や石碑… 
里山を散歩すると、四季折々の風光や、そこでの人々の生活や歴史を感じて心が和みます。豊かな自然に恵まれた国に生まれて本当によかったと感謝の念がわいてきます。
新潟県では火焔型土器が有名な縄文土器。皿、茶碗、やかん、なべ、お燗徳利、香炉、蚊遣り容器等々その多くが現在と同じ形状であることに驚きます。復元された竪穴式住居をみても、小型の茅葺き民家の屋根をそのまま置いた感じです。干した木の実や魚、動物の肉は長期保存できますが、どう食べればいいでしょう。土器があれば蒸したり煮たりでき、アクやダシが取れて美味しくなります。縄文土器をもつ祖先の食生活は想像以上に豊かだったようです。
日本人の味覚の鋭敏さや自然との共生の感覚は、1万年ともいわれる縄文時代につちかわれた遺伝子のような気がします。土鍋料理のぐつぐつ煮える音に、記憶の奥からの懐かしさを感じませんか。

K.A

このウィンドーを閉じる