ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第53号
2006年12月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

今日まで、そして、明日から

事務局長  赤尾 恭司

 平成18年最後の月を迎えました。まさに『光陰矢のごとし』で、齢を重ねるごとに時間の過ぎていく速さ、時代の変化の速さが身にしみます。
  病院運営について今年のトピックを振り返りますと、4月に医療機関を襲った激震“医療費3.16%のマイナス改定”がまずあげられます。当院の試算では、今までと同じ診療をしても2億円以上収入が減ります。医療費のコストの大半は人件費、薬品費、診療材料費などです。これらは医療の質に関わるものであり、コスト削減がたいへん困難です。それでも、職員給与の切り下げ、購入価格の交渉などの努力をして経営の維持を図っております。
  また、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の拡大を図り、患者様のご負担を少しでも減らすことに取り組んでいます。一般には、薬品を成分名で処方箋に表示し、院外薬局でそれに適合する後発医薬品等を処方する形式がとられますが、実際の処方薬を主治医が把握するのは困難です。また、薬局が変わると処方薬が変わることもありえます。そこで、当院では、広く採用され定評のある後発医薬品を処方箋に記載することで処方薬を把握する方式をとっています。もし、処方薬に不都合なことがあれば主治医がすぐに対応できます。
  次に、電子カルテを視野に入れたオーダリングシステムの更新をおこないました。9月から検査システム、放射線画像システム、医事会計システムを含むほぼ全面的な医療情報システムの更新を行い、医療の質向上を目指しています。
  新たな診療機能として、8月に女性医師による女性のための『女性専用外来』を開設しました。男性医師には気が引けて話せないような問題を診療します。内科、外科、精神科の女性医師が担当し、電話にて予約できます。また、最新の乳房撮影装置(マンモグラフィー)を導入しました。
  また、10月に『内視鏡診療センター』を開設しました。当院の消化器を専門とする内科医は5名で上越医療圏の病院では最も充実しています。内視鏡は従来の“飲み込む”方式に加えて“鼻から通す”方式の経鼻内視鏡をそろえました。また、食事を飲み込めない方の胃に食事を直接いれるための「内視鏡的胃瘻(いろう)増設術(PEG)」を手がけています。ほかに、内視鏡による呼吸器内科医や耳鼻科医の診療も実施しています。
  さらに、急性期病院が多く指定されているDPC(診断群別定額支払方式)対象病院に指定されました。県内の指定病院は新潟大学医歯学総合病院のほか、済生会新潟第二病院と当院の3病院のみです。6月から算定をしています。
  そして、来年度は病棟看護師を30人以上増員して看護体制をさらに充実させます。今年3月に県立看護大学の第1期卒業生90名が巣立ち、当院に7名就職しました。来年度も10名が内定しています。これは県立看護大学生の就職先病院トップであり、当院が学生から高く評価されていることの表れと思われます。
  9月に行われた“つま恋コンサート”のラストに流れた吉田拓郎の『今日までそして明日から』を聞き返しつつ、当院の来し方行く末に思いをめぐらしました。 皆様、どうぞ、良いお年を。

新潟労災コスモス会主催
第3回糖尿病公開講座が開催されました

 糖尿病との付き合い方をテーマに、患者有志の集まりである新潟労災コスモス会主催により、平成18年11月12日(日)午後1時30分から「第3回糖尿病公開講座」が開催されました。参加者は34名でした。
  講座の内容としては、3人の医師による糖尿病の歴史・今話題のメタボリックシンドローム・糖尿病との付き合い方の講義や、管理栄養士による実物の果物を用いた果物の話、理学療法士によるストレッチなどの体操、看護師によるフットケアと盛りだくさんの内容でした。
  参加者の皆さんからは、「無料でこんな話を聞けるなんてもったいない」「来年度も是非開催してほしい」「果物の実物大を見て今まで食べすぎでした」などの意見がありました。また、質問コーナーにおいても日頃疑問に思っていることが自分ひとりではなく、みんな悩みが多くあるということを共有でき有意義に終わることができました。
  来年度も事前にご案内いたしますので、ご参加ください。


!☆ 看護師募集 ☆!

当院では平成19年4月1日採用予定の看護師を募集しています。
  来春卒業予定の方、また、ふるさと上越を離れ就職あるいは勉学されてい
る看護師の方で、Uターン就職を希望されている方はいらっしゃいませんか?

 【待遇等】
    雇用形態;正規職員あるいはパート臨時職員
    勤務形態;8時間3交替制(正規職員)あるいは日勤(パート臨時職員)
    夜勤回数;8.3回 (平成18年11月現在)
    給  与;基本給+諸手当(夜勤手当等)+交通費
    ボーナス;年2回支給
    社会保険;健康保険、厚生年金、厚生年金基金、雇用保険
    職員宿舎;あ り

   連絡先  新潟労災病院総務課 
         п@025−543−3123

 

「みんなのひろば」

 紅くなった山々があっという間に冬色。寒さにちょっと縮んで見えます。病院の横を流れる関川には、カモやシラサギにまじって、白鳥もきているようです。人を笑っているみたいなカモの鳴き声に微笑みながら、バードウォッチングはいかがですか・・

みなさまの素敵な作品をお待ちしています。
応募先:〒942-8502 上越市東雲町1丁目7-12
    新潟労災病院 総務課 「みんなのひろば」 係

 散歩道 

挨拶しませんか

 コミュニケーションの始まりは挨拶からといいますが、外国人とくに欧米人は挨拶が上手!道端で、エレベーターの中で、オフィスでと本当に気軽に「こんにちは!」「元気?」「どう?」などと声を掛け合っています。日本も少しずつ変わってきてはいますが、まだまだといった感じです。諸外国は多民族国家や陸続きの国境の国も多く「わたしはあなたの敵ではありませんよ」というサインの一つとして笑顔や挨拶が必要なのかも知れません。日本人は総じてシャイだからなかなか気軽に挨拶が出来ない方なのかもしれません。職員間で“ How are you ? ”患者さんに“ May I help you ?”もちろん日本語で。やりましょうよ!そしたらもっとお互いのコミュニケーションに輝きが出てくるし、自分自身も“ Feeling good! ”明るい病院になること請け合いです! こんなことを考えながら、少し寒さを感じ始めた早朝の関川沿いの土手をジョギング(?)いや散歩しています。                 (S.S)

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