医療安全について

副院長　　小池　宏

　医療に求められているものは、その質と安全性であることは言うまでもありません。いかに質の高い安全な医療を提供できるかで、当院の将来も決まるとも言えます。医療とはどういうものかについては、医療を提供する側と提供を受ける側の間には、大きな隔たりがあるようです。人の生命現象が複雑である上に生命には限りがあり、さらに一人ひとりがそれぞれ違い、医学や医療技術が少しずつ進歩しつつあるとはいえ限界があるのが現実です。医療の提供を受ける側は、医療は常に安全で万能であり、病気があればすぐに見つかり、たちどころに適切に治療が行われて治癒すると考えていることが多いと思われる一方で、提供する側は医療には限界があり、その方法もさまざまであり、時には危険性も伴い、その結果も予想と異なる可能性のある不確実なものと考えています。この隔たりを埋めることは、きわめて困難であり、一病院でいくら頑張ってもできるものではありません。どのような結果になろうとも、提供を受ける医療に納得してもらうためには、可能な限りの時間と手段を用いて説明を行い、同意を得る以外に方法はないと個人的には考えていますが、それもなかなか実際には困難です。
　医療の安全に関して、2001年9月に国立大学医学部附属病院長会議が「医療事故防止のための安全管理体制の確立に向けて」という提言を編集しています。まず基本的な考え方として、医療従事者といえども「人間であれば誰でもエラー（ミスや過ち）をおかす」し、医療現場でも「エラーは起こる」という前提に立って、エラーを誘発しない環境や、起こったエラーが事故に発展しない、さらにエラーを再発させないシステムを組織全体で整備すべきであると述べています。医療事故の約8割が、医師の診療行為に関連しているとの報告もあります。不可抗力によるものも多く、予防が不可能であり、予見できてもその発生を避けることができないことも、実際にはあります。その上で、職種ごとに専門家としての教育・トレーニングシステムを絶えず見直し強化していく必要性を述べています。さらに、総合的で継続的な質管理体制の必要性と患者中心の医療の必要性も説いています。
　さて、当院の医療安全への取り組みです。当院でも医療安全推進委員会が組織され、医療安全に関するカンファレンスを毎週1度は開いて、報告されたエラーの中でも特に問題のありそうな事例の検討を行い、当院でできる再発を防ぐための対策を立て、それぞれの職種で徹底できるように努めています。さらに、エラー発生の背景には医療従事者の一人ひとりに起因する要素はあるものの、安全管理システムに問題があることが多いと考えられるため、エラーを起こしにくくするための環境整備を行っています。

よろしくお願いします！（新任医師自己紹介）　

内科医師　　猪俣　繁
　1月1日より内科に勤務することになりました。平成16年に新潟大学医学部を卒業し、2年間の初期研修を終え、同大学第2内科へ入局後、昨年7月1日から半年間は県立津川病院へ勤務しておりました。前任地では地域医療が主体で、こちらとは勝手が違い不慣れな面も多数あり、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、半年間どうぞよろしくお願いいたします。

２月　人間ドック(日帰り)等の予約状況 平成１９年１月２３日現在

＊ お申込み・お問い合わせ　　　空き状況等をご確認の上お申し込みください。

項　目 申込問い合わせ先 ドック・女性専用外来 医事課医事係　小林 ��025-543-3123　 内線1233 睡眠時無呼吸外来 内科外来 ��025-543-3123　 内線3010

＊ ドック・オプションのご案内

胃癌検診 胃カメラ １５，０００円（経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択が可能） 胃透視 １０，０００円 肺癌検診 ＣＴ ９，０００円 喀痰細胞診 ３，５００円 子宮癌検診 子宮頚部細胞診・内診 ３，５００円 （第１・3・5の火曜日のみ） 乳癌検診 マンモグラフィ・触診 ６，０００円 前立腺癌検診 ＰＳＡ測定 １，８００円 骨粗鬆症検診 骨密度測定 ３，６００円 （エックス線検査による）

「みんなのひろば」

　頚城平野を囲む山々が、吹雪に見え隠れ。海も怒涛さかまくきびしい冬。ねずみ色と白の世界ですね。全く演歌の歌詞そのもののさみしさがあります。せめて、心にはあたたかな色を添えて、必ず訪れる春を待ちたい・・・

散歩道　
健康祈願！

　あちこちの関節痛を自覚しながら、もぞもぞ布団から起き上がる。熟睡感が無い。そうか、夕べ3回もトイレに起きたせいだ。この腎臓、夜に限って働き者だ。ほんっと憎たらしいやつ。
　着替えるとするか。あたた、この50肩！袖がうまく通せない…。もうすっかりゴムの入っただぶだぶサイズ愛好者に変身している。
　さーて、歯磨き、歯磨き。近頃歯肉出血があるし、口臭は気にかかる。痛てて。知覚過敏のため歯ブラシが当たると激痛！　先日歯科に受診したら、痛いって言うのに歯石除去とか言って、過敏な場所を集中的にガリガリやられた。何とか心臓が持ちこたえたが、2度目はそうはいくまい。
　腰を労りながら一階へ。今日の新聞は…、あれ？老眼鏡何処に置いたっけ…。もういいや、どうせ読んでも夕方にはすっかりリセットされちゃうこの脳味噌じゃあ、時間の無駄。うーん、ちょっと下を向いてたら肩が懲り懲り。
　あー、長生きは辛い。　　　（Ｋ．Ｉ）

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