「みんなのひろば」
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散歩道
《看護師数と医療安全》
昨年度の診療報酬改定で看護師配置を7:1とする病院の入院基本料が大幅に優遇されたために、どの病院も主として経営上の視点から看護師の大量確保に動き出した。このため看護師不足が大きな社会問題となっている。しかし手厚い看護体制を優遇した本来の理由は、安全・安心の医療を確立するところにあったはずである。
最近の米国での調査によると、一人の看護師が担当する患者数が多いほど、医療過誤が増加すると報告されている。また看護師が平均的に担当する患者数が一人増えるごとに、患者の死亡率は7%増加し、看護師の不満は23%、燃え尽き症候群は15%も増加するとの報告もある。
急性期医療を担当する病院が7:1を目指すのは、単に経営上有利になるからという理由だけではなく、看護師の過重労働を防ぎ、医療安全を確保するためであることを忘れてはならない。
(K.S.)
9月 人間ドック(日帰り)等の予約状況 平成19年8月21日現在
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