地域連携パスについて
看護部長 坂 井 す み 枝
今、急性期病院のみで医療が完結する時代は終わり、治療を継続したまま転院、在宅、施設へと引き継がれる医療提供に体制が変化しています。
当院のように急性期医療を目指す病院はますます「短期高密度」の医療提供が求められ、DPCの取り組み等により在院日数は平均で17日と年々短縮の傾向にあります。そのため地域と密接な連携が必要不可欠な状況となっています。
今回、当院での地域連携における看護師の役割と、切れ目のない医療を提供していくために必要とされている、地域連携パスについて触れて見たいと思います。
まず当院の看護提供方式ですが固定チーム継続受け持ち制を採用し、患者さまを入院から退院まで、1人の受け持ち看護師が中心となり看護計画を立案し、看護を行っています。入院時より医師の入院治療計画書を参考に退院調整に取り組んでいます。経験等による看護師の関わりに差が生じないよう、同じ基準で取り組める退院調整スクリーニング用紙と退院調整チェックシートを活用し、状態をアセスメントしていきます。さらにこれらを点数化し、点数に応じた関わりができるよう基準を設け、退院に向けて家族の受け入れ状況や、患者さまの回復過程等、情報収集を早期に行いMSWと連携し退院調整を図っています。
このような合同研修会を、今後も定期的に開催しようと考えています。引き続きまして、皆様方のご出席を賜りますように御願い申し上げます。
現在当院では地域の施設、病院の皆さんと地域連携パスの作成に取り組んでいます。地域連携パスの目的は急性期の治療を終えた患者さまが退院後に地域の病院、施設等で安心して療養を継続できる環境を整えることであり、患者さまの生活を支援するためのものです。まずは整形外科領域の大腿骨頚部骨折について作成しているところです。当院には本年4月から9月までに大腿骨々折で入院した患者さまは59名でそのうちの90%が70歳以上で、地域からの紹介患者さまは26名でした。今後これらの患者さまを地域で支援して頂くために治療、リハビリテーションの方針、達成目標など共通した理解と、情報を共有するためのツールをあやめの庭、国府の里、和久楽、サンクス米山、三交病院、川室記念病院の職員の皆さまと当院の整形外科医師、看護師、理学療法士、MSWと協力し作成しています。定期的に意見をもちより、地域連携パス連絡会議をすでに3回開催し、今年度中に完成させたいと考えています。
入院時より地域連携パスを用いて患者さまと家族に治療内容や処置、看護ケア、リハビリテーション等について説明し、さらに地域連携による切れ目のない安心な医療を支援することも説明に加え、早期退院による不安の軽減に努めて行きたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
連携医療機関のご紹介
お世話になっています
医療法人社団 竹内クリニック 安塚診療所
院 長 竹 内 一 郎
院長は内科・小児科標榜の雑科医師です。昭和36年に生まれ故郷に帰ってから、当時の先輩、櫛先生を頼りに、以来一方通行の連携を続けさせて頂いています。患者さんを時を誤らずに病院に送るのが開業医の仕事だと、貝沼先生に指導頂きました。恥をかくことが大切だと教えられました。何科と言わず、夜間にも休日にもお世話になりました。上越地区のどの病院にも、よき先輩・同僚・後輩に恵まれましたが、距離的にも近かった為、ご迷惑のかけどおしでした。丁寧にお返事を頂き、ご指導を頂けたのも、労災病院でした。患者さんを、早期に帰して頂けるのもありがたいことでした。最近は検査、診察のお願いも、FAXで予約でき、患者さんからも大変喜ばれています。
個人としても、腰部脊柱管狭窄症で2回の手術をして頂きました。胸が苦しいと夜間にご迷惑をおかけしたこともありました。雪の下になり、救急車でお世話になり、深夜誰もいない部屋で、誰かが語りかけてくる声に震えたこともありました。一昨年、町村合併で、安塚診療所と名称を変更させられ、指定管理者として、竹内クリニックが開業するという形となりました。
高齢患者さんが多く、常に全身の観察に注意をし、全科の意識でやっています。
平成5年から、弟・英三郎(外科)が一緒に働いています。彼は診療を終えるや、農作業に全力をあげ、月に一度は登山に出かけています。7月には、古希の小学校同級会を富士山頂でやってきました。ヒゲ先生と呼ばれています。
院長は、75才となり、気力・体力・能力・脳力の低下を実感し、引退のタイミングについて悩んでいますが、今後とも、よろしくお願いします。
時間をつくり、趣味のアケビ蔓の籠あみ、木彫り、スケッチなどを楽しみ、美術館巡りの旅をしたいと、夢を膨らませています。
☆ 医療安全推進週間にかかる当院の取り組み ☆
平成19年11月25日(日)〜 12月1日(土)
【医療安全推進週間とは…】
厚生労働省の提言で、医療安全に対する医療関係者の意識を向上させ、患者様や御家族、地域の方々の理解と認識を深めることを目的として平成13年度から「医療安全推進週間」が設けられました。
当院では今年度のイベントとして、「KYT研修会」の実施、北陸3労災病院(富山・燕・新潟)で行う医療安全相互チェック、また、外来にはポスターを展示しました。
KYT研修会の様子 |
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《KYTとは…》
危険(キケン)のK、予知(ヨチ)のY、訓練(トレーニング)のT、の頭文字をとったものであり、この手法を繰り返しトレーニングすることで、一人ひとりの危険感受性・集中力・問題解決能力・実践への意欲、また、組織職場の安全衛生に対する風土をたかめる。
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北陸3労災病院相互チェックの様子 |
年の瀬になると、戸外の風もふところも寒くなって、気のせいか全てがさみしくなってしまいます。ボチボチ老眼鏡の使用を考えなくてはならない年齢になった私は、最近一層涙もろくなってしまいました。
涙はしょっぱいものですが、感情によって味が変わるようです。
悔しい時や怒った時の涙は、心身を緊張させる神経「交感神経」が刺激されて分泌します。ナトリウムが多くしょっぱい味だそうです。
また、嬉しい時や悲しい時の涙は、心身をリラックスさせる神経「副交感神経」が刺激されて分泌します。涙の量が多くて水っぽくて薄口。カリウムが多めです。涙には他にもストレスに反応して心身に緊張を強いたり、免疫に影響を与える物質や、ストレスによって生じる神経反応を緩和する脳内モルヒネの一種も含まれることがわかっています。涙はストレス物質を排出する重要な役割をもっているようです。泣きたい時は思い切り泣くことは、心にとって大切なのかもしれませんね。但し、翌日のまぶたの浮腫みにはご注意を!
(H.M)
12月 人間ドック(日帰り)等の予約状況 平成19年11月20日現在
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* お申込み・お問い合わせ 空き状況等をご確認の上お申し込みください。 |
医事課医事係 小松 025-543-3123 内線1233 |
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基本検査 |
診察・身体計測
血液学的検査
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糖尿病検査
腫瘍マーカー
尿検査・便検査
胸部X線検査
腹部超音波検査
生理検査・眼科検査
耳鼻咽喉科検査 |
30,000円 |
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胃癌検診 |
胃カメラ |
15,000円(経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択が可能) |
胃透視 |
10,000円 |
肺癌検診 |
CT |
9,000円 |
喀痰細胞診 |
3,500円 |
子宮癌検診 |
子宮頚部細胞診・内診 |
3,500円 (第1・3・5の火曜日のみ) |
乳癌検診 |
マンモグラフィ・触診 |
6,000円 |
前立腺癌検診 |
PSA測定 |
1,800円 |
骨粗鬆症検診 |
骨密度測定 |
3,600円 (エックス線検査による) |
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