ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第65号
2008年1月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

新年の抱負

 病院長  酒 井 邦 夫

 新年おめでとうございます。
 昨年は「偽」という一字で締めくくられました。食品の産地や賞味期限の偽装が相次いで発覚したのが理由と言われています。京都・清水寺で特大の和紙にこの字を揮毫した森貫主は、「このような字が選ばれることは恥ずかしく、悲憤にたえない。己の利ばかりを望むのではなく、分を知り、自分の心を律する気持ちを取り戻してほしい。」と話されたとのことです。己の分を知ることを忘れないようにしたいものです。
さて今年は、第1期中期計画の5年目を迎えることになりました。所期の目標を確実に達成すると同時に、第2期中期計画の立案を求められています。本稿では、節目の年を迎えた当院の取り組むべき課題をまとめてみたいと思います。
1.地域医療支援病院をめざして
 第1期中期計画に掲げた具体的目標(@管理型臨床研修病院認定、A病院機能評価認定、B地域医療支援病院取得)の中で、まだ達成できていないのは地域医療支援病院のみとなりました。3年前に地域医療支援病院の承認要件が一部変更されたために、足踏み状態が続いておりましたが、今年度に入ってからは紹介率・逆紹介率などの承認要件をすべて満たすことができるようになりました。今年度一年間の実績をもって、来年度早々に申請する予定としております。
 一方、第5次医療法改正に伴い、本年4月からの適用をめざして「医療計画の見直し」作業が進みつつあります。地域という枠組みの中で自院の担う役割を明確にし、他の医療機関との連携を図りながら、切れ目のない医療を提供するための連携体制の構築が重要視されております。具体的には、大腿骨頸部骨折や脳卒中、がん等の地域連携パスの作成に取り組む必要があると考えております。

2.がん診療体制の充実をめざして
 当院は入院患者の約20%ががんの患者さんで占められており、年間900件前後のがん手術が行われています。しかし当院では、がん治療の三本柱とされている手術、放射線治療、化学療法の中で放射線治療の設備がなかったために、がん治療を完遂できない患者さんが多数おられました。そこで平成19年度予算で放射線治療棟を建設し、体幹部定位照射等の高精度放射線治療も可能な最新型のリニアックを導入することといたしました。平成20年度早々に放射線治療専門医が赴任し、8月1日より放射線治療を開始する予定で準備を進めております。
また当院ではモバイル(車載式)PET−CTの導入を目指して準備を進めております。これは大型トレーラーに載せて移動可能な形に設計されたPET−CTであり、高額な大型医療機器を複数の医療機関で共有することによって個々の病院の設備投資の負担軽減を図るところに一つの狙いがあります。PET−CTは、がん診療の高度化を図るうえで必須の診断機器であり、とくに放射線治療計画やがん治療後の経過観察には大きな威力を発揮することから、早期に導入を図りたいと考えております。
3.収支相償の達成など
 労災病院全体の第1期中期計画の最大の目標は収支相償にあります。この目標を達成するためには、まず個々の病院の経常収支をプラスにする必要があります。当院は幸い、職員全員の努力によって、昨年度に引き続き今年度もプラスを確保できるものと予測しております。またこれまでのところ、年度当初の計画を上回る実績を挙げております。
 しかし次年度はリニアック導入などの減価償却が加わりますので、経常収支のさらなる改善、そして収支相償の達成に向けて、収入向上並びに支出削減の両面からのさらなる対策が求められているのが現状です。
 本稿では新年にあたり、当院の抱負を述べさせていただきました。関係各位には、ますますのご健勝とご繁栄をお祈り申し上げますとともに、当院の運営に付きまして、本年もまた温かいご指導とご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

「みんなのひろば」

 お正月、何をして過ごしますか?ゲームもいいけど、やっぱりトランプにかるたとり。百人一首もおもしろいですね。

 

散 歩 道
  <笑いについて>  

 ストレスにはユースストレス(良いストレス)とディスストレス(悪いストレス)があり、笑うことはユースストレスでこれを求める気持ちが人間の心に基本的にあるそうです。私はどちらかと言えばあまり冗談を言うほうでもなく、根暗かなーと思う節もあり、そのせいかお笑いは大好きです。特に毎週日曜日のテレビ番組「笑いが一番」は欠かすことなく、1週間のストレスをここで解消していると言ってもいいほどです。生活の中にユーモアを入れれば入れるほど、私達は笑いやすく、楽しい気分でいられ、免疫力を高め、心身を壮健にしてくれ良いことばかりのようです。子供は1日400回以上笑うそうですが、大人は一般的にせいぜい1日に20回程度で、ふだん笑うことが少ない人は少ないだけに笑いの効果は大きくなるようです。新しい年を迎え、私の今年の目標は「人を笑わせ、自分も笑う」とし、笑顔で1年間を過ごし免疫力を高めていきたいと思います。
(S.S)

☆☆☆ 医師交代のお知らせ ☆☆☆
転入     転出    
(1/1) 内科 田中淳一医師 (12/31) 内科 三船大樹医師
  内科 小林哲朗医師   内科 古塩奈央医師
  健康診断部
(放射線科)
島矢早苗医師   歯科口腔外科 土田光代医師
  歯科口腔外科 岡崎恵美子医師      

 


月 人間ドック(日帰り)等の予約状況 平成19年12月20日現在

* お申込み・お問い合わせ   空き状況等をご確認の上お申し込みください。
医事課医事係 小松 025-543-3123  内線1233
* ドック・オプションのご案内
基本検査 診察・身体計測
血液学的検査
血液生化学検査
肝炎検査
糖尿病検査
腫瘍マーカー
尿検査・便検査
胸部X線検査
腹部超音波検査
生理検査・眼科検査
耳鼻咽喉科検査
30,000円
胃癌検診 胃カメラ 15,000円(経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択が可能)
胃透視 10,000円
肺癌検診 CT 9,000円
喀痰細胞診 3,500円
子宮癌検診 子宮頚部細胞診・内診 3,500円 (第1・3・5の火曜日のみ)
乳癌検診 マンモグラフィ・触診 6,000円
前立腺癌検診 PSA測定 1,800円
骨粗鬆症検診 骨密度測定 3,600円 (エックス線検査による)

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