ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第70号
2008年5月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

チーム医療における効果について

 看護部長  坂 井 す み 枝

 患者さまに質の高い「安心・安全な医療を提供する」ために、チーム医療は欠かせません。看護師は医師を始めとする専門職と重なり合う業務が多くあり、患者に最も近いところにいるのは看護師だからという暗黙の了解のなか、狭間の業務は看護師に委ねられてきたように思います。
しかし医療が多様化し複雑となり、患者のニーズの高まり等により、今や各コ・メディカルの協力なしでは、患者中心の医療は成立しないと言われる変革の時代にあります。専門職である以上それぞれの分野で専門性を発揮するのは当然のことです。患者を中心に自分の専門性を発揮し、他職種のメンバーのサポートもする。また相手の考えや意図を理解し、相手が動きやすいような環境も整える。これがチーム医療であり、患者への「安心・安全な医療の提供」に繋がると思います。
今回リハビリテーション科(以下「リハ科」という)とのチーム医療の推進による成果について報告させて頂きます。
昨年、看護部とリハ科スタッフと患者を中心とした機能回復訓練について話し合いを重ね、脳外科および整形外科で入院している患者を対象に、機能回復訓練をリハ科訓練棟から病棟中心での訓練に変えてきました。それは入院している療養環境の中でADLが安全に行なわれ、拡大していくことが目的でした。成果としてリハ科スタッフと同じ視点で援助ができるようになり、まず転倒予防に役立ちました。特に6階東病棟では転倒が大幅に減少し、安全面で大きな成果が見られました。またリハ科スタッフと直接、患者の情報交換ができるようになったため、訓練の進行状況も把握しやすくなり回復過程を看護計画に反映させられるようになりました。これは患者、看護師、リハ科スタッフが同じ目標を共有することとなり、一層チーム医療が実感できる機会となったのではないかと思います。さらに看護師たちは統一した援助や、関わりができるようになり患者に安心感を与えられるようになりました。また訓練棟への患者送迎が減り、他の患者へのケアに集中できるようになった、ケアを中断することがなくなったなど、繁雑さが解消されるようになりました。このようにチーム医療を進めた結果、お互いが「安心・安全な医療の提供」を実感することができたと思います。
ある医師がチーム医療について「医療の中において、ポジションに境界がないように、互いの専門性にも明確な境界は存在しない。必要なときにはどんどん相手に手を貸し、逆に助けを求めればいい。それは決して専門性の消失ではなく、互いが高い専門性を維持しているからこそできることでもある」と言っていました。医療の専門職として病院で働いている以上、このような気持ちで今後も医療チームの一員として、患者に質の高い医療・看護を提供し貢献して行きたいと思います。
今回、チーム医療の推進にご尽力頂きました林技師長を始め、リハ科スタッフに感謝致します。この場を借りてお礼を申し上げます。

☆☆☆ 看護の日のご案内 ☆☆☆

 ナイチンゲール生誕の5月12日は「看護の日」です。今年も「看護の日」を機に、『笑顔で届ける看護の心、見つめなおそう自分の健康』をテーマに、イベントを企画しています。地域の皆様にもっと健康について関心をもち、看護に興味をもっていただけたらと願っています。
5/9(金)〜5/19(月) パネルの展示 1階正面玄関〜医事課待合室
各病棟の紹介
5/15(木) 10:00〜12:00
健康チェック・健康相談・売店による福祉用品の展示販売
     正面玄関ホール
     身長・体重・体脂肪・血圧・血糖測定
     栄養士・看護師による健康相談
     みそ汁の試飲(ご自宅のみそ汁と飲み比べて塩分を比較してみて下さい。)

5/15(木) 15:00〜16:00
ミニコンサート  正面玄関ホール
     よさこいソーラン 幼稚園児合唱 笑み筋体操
     手作りのミニコンサートで笑顔を届けます。

5/16(金) 16:00〜16:45 講演会  3階会議室
「みつめ直そう食生活−メタボリックを防ぐために−」
     講師 栄養管理室室長 平田 雅子
     食生活とメタボリックシンドロームについてわかりやすくお話します。
     1泊2日生活習慣病 ミニドックのご案内をします。

〜 申し込みは不要です。多数の参加をお待ちしています。〜


お問い合わせ先: п@025−543−3213

        労働者健康福祉機構 新潟労災病院 「看護の日」委員会

 

☆☆☆ 医師交代のお知らせ ☆☆☆

転入          
(5/1) 歯科臨床研修医 坂上 直子      

プロフィールについては、次号でお知らせします。

『セカンドオピニオン外来』のご案内

 近年、がん罹患者の増加並びに医療を取り巻く環境の急激な変化により、がんに関するセカンドオピニオンを求める患者さんが次第に増加しております。そのために、外来受診中にセカンドオピニオンを求める方に十分な時間をかけてお話しすることが難しくなっているだけでなく、他の一般外来の患者さんをお待たせする時間が長くなり、ご迷惑をおかけしております。
このため当院では、がん治療専門医による『セカンドオピニオン外来』を開設し、平成20年6月2日(月)より運用することといたしました。下記のご案内をよくお読みになり、趣旨を十分にご理解のうえ、お申し込みください。

【セカンドオピニオン外来の目的】
セカンドオピニオン外来では、当院以外の主治医におかかりの患者さんを対象に、現在の診断・治療に関して当院の医師が、がん治療専門医の立場から意見を提供いたします。その意見や判断を、患者さんがご自身の治療法を選ぶ際の参考にしていただくことが目的です。
【セカンドオピニオン外来の対象となる方】
患者さんご本人の相談を原則とします。
やむを得ず患者さんご本人が来院できない場合は、相談同意書をお持ちになれば、ご家族だけでも相談可能です。

【対象疾患等と相談日時・場所・担当医】
対象疾患等 相談日時 相談場所 担当医 担当医の資格等
肺がん・縦隔腫瘍

月〜金、随時
(予約必要)

呼吸器外科外来

井上政昭

呼吸器外科部長
外科専門医、呼吸器外科専門医、がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療専門医
胃がん、大腸がん、肝がん

金、午後
(予約必要)

外科外来

伊達和俊

外科部長
外科専門医、消化器外科専門医、がん治療認定医機構暫定教育医
乳がん

火、午後
(予約必要)

外科外来

藤田加奈子

外科第2部長
外科専門医、消化器外科専門医、乳腺認定医
がんの放射線治療

月、水
9:00〜11:00
(予約必要)

セカンドオピニオン外来

酒井邦夫

院長
放射線科専門医、放射線腫瘍学認定医

 完全予約制です。当日に相談を受けることはできません。
相談時間は30分を原則とさせていただきます。相談内容により最長60分まで延長いたします。なお、お持ちになった資料を拝見する時間も相談時間に含まれますのでご承知おきください。
相談時間終了後、主治医への返信を作成し、患者さんにお渡しします。

【予約方法】
地域医療連携室 025−543−7190(直通)まで。

【相談費用】
30分まで10,500円、30分を超え60分まで21,000円
(最長60分)。
相談料金は全額自費で、健康保険は適用されません。
相談料金は、ご相談が終了した後に会計窓口でお支払ください。
セカンドオピニオンの結果で当院での治療をご希望の場合は、後日あらためて診察の手続き(保険診療)をお取りください。

【セカンドオピニオン外来受診当日に持参していただくもの】

  • 診療情報提供書
  • レントゲンフィルム、CT・MRI検査のフィルム
  • 血液検査記録
  • 病理組織検査の報告書など

【セカンドオピニオンのご依頼をお受けできない場合】

  • ご本人・ご家族以外からの相談。ご家族でも、ご本人の相談同意書をお持ちでない場合。
  • セカンドオピニオン外来相談時に、当院での診療行為を希望される場合。
  • 主治医に対する不満や医療訴訟などに関する相談。
  • 死亡した患者さんを対象とする場合。
  • 主治医が了承していない場合。
  • 当院から指定された相談に必要な資料(診療情報提供書、検査データ、レントゲンフィルムなど)をお持ちでない場合。
  • 事前に予約をしていない場合。
  • 医療費の内容、医療給付に関する相談:なお、当院での診療行為が関係している場合は、『相談支援室』(内線1270)にお問い合わせください。


よろしくお願いします!(新任医師自己紹介)

放射線診断科部長   古澤 哲哉
 この度、放射線診断科部長として赴任しました古澤です。病院の診療に少しでも貢献できるよう努力していく所存です。どうぞよろしくお願いします。
呼吸器外科副部長   岩浪 崇嗣
 4月1日より呼吸器外科に赴任しました岩浪です。平成13年に産業医科大学医学部を卒業して今年で8年目になります。まだまだ、こちらの仕事には慣れておらず色々と御迷惑をおかけすると思いますが、皆様に早く信頼していただけるよう一生懸命やりたいと思いますので何卒宜しくお願い致します。
リハ科副部長     村田  高
 H10年産業医大を卒業し今年で11年目になります。労災病院は研修医として働いた山陰労災、北の大地北海道の美唄労災に続いて3ヶ所目になります。ここに来る前は日産栃木工場の産業医をやっていましたので労災事故などで少しは現場のことを理解できるのではないかと思っています。趣味はゴルフ、スノーボード、バスケ、競艇、温泉など。よろしくお願いします。
リハ科副部長     住吉 康之
  福岡県出身 平成10年に産業医科大学を卒業後、東北労災病院や、日産自動車産業医を経て、平成20年4月から新潟労災病院勤務となりました。 趣味は、水泳、ランニングです。よろしくお願いします。
放射線治療科副部長  中野 敬太
  4月1日より放射線科に赴任しました中野です。産業医大を平成12年に卒業し、一昨年までは大学病院で主に放射線治療を専門として診療してきました。
8月からの放射線治療開始に向けて、現在準備中です。放射線治療の進歩は近年著しく、2004/4から保険適応となりました体幹部定位放射線治療をはじめ高精度の放射線治療が可能となりました。 他科の先生方と連携してよりよい医療を実践して行きたいと思っています。まだまだ未熟者ですので色々とご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、宜しくお願いいたします。
リハ科医師     渡嘉敷 卓也
  今年4月より赴任してきました渡嘉敷です。前任地は門司労災病院です。出身は沖縄です。雪国での生活は生まれて初めてなので冬が楽しみです。
一生懸命がんばります。今後ともよろしくお願いします。
皮膚科医師      稲 晃市郎
  4月1日より皮膚科に赴任しました稲(いね)と申します。平成16年に産業医科大学を卒業後、臨床研修を千葉県で行い、平成18年には産業医科大学皮膚科、平成19年には九州厚生年金病院皮膚科で勤務し、現在に至ります。 皮膚科医としては3年目です。上越地域に少しでも貢献できるよう頑張っていくつもりですが、至らない点も多々あるかと思いますので、宜しくお願いいたします。
泌尿器科医師     武田 啓介
 4月より泌尿器科に赴任しました武田啓介です。臨床研修後、新潟大学医歯学総合病院、刈羽郡総合病院に1年ずつ勤務後、前任の信下先生と同期の5年目となります。主に病棟で評判通りの多忙な日々を送っております。みなさんに何かと助けていただくことがあるかと存じますがご支援のほどよろしくお願いいたします。
臨床研修医      稲積 孝治
  はじめまして。4月から新潟労災病院で初期臨床研修をさせていただいてます稲積です。
出身地は神奈川、出身大学は滋賀医科大学です。両親が富山県出身で直江津は何度も通ったことがありますが実際に雪国で暮らすのは初めてです。
まだ職場に慣れてなく業務も含めまして皆様にはご迷惑をお掛けするかもしれません。早く慣れて少しでも病院に貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願いします。

 

「みんなのひろば」

草のにおいもさわやかに、心はずむ季節!!モノトーンの洋服から、パステルカラーに着替えて、海に山に出かけましょう。こいのぼりに負けないように大空を泳ぎたいですね。


散 歩 道

「風 薫 る」

 どこからかピィピィとかわいらしい声が聞こえてくると思えば、自宅の裏にある昔用水だったというため池の方でした。この池には鴨やサギを始め、名前も良く分からない鳥がたくさん滞在しています。この季節になると親鳥の後について泳ぐ練習をしている雛の姿も見る事ができて環境にも目にも優しい風景になります。辺りは猫も多く徘徊しているところなのですが、彼らはお互いのことには全く興味がないようです。ついでにそれを見ているわたしにもあまり興味がないようなので、こちらへ寄って来ないかな、と念を送っても無駄なのが残念です。
 もう5月になりました。5月というと「風薫る」という言葉を思い浮かべますが、この言葉は俳句の世界では夏の季語だそうですが、自然界では5月が似合うと思います。四季がはっきりしている国に住む日本人は季節の移り変わりや天候に敏感です。そのせいか風のことについても多く話題に上ります。この季節に吹く風は森林を吹き抜ける清々しい空気に満たされ、一方では大陸から砂を運んで背景まで何となく黄色に染まった感じを思わせたりもします。季節とは関係がないですが、「風の便り」というものもあります。「風前の灯」「風は吹けども山は動かず」だんだん怪しい風も吹いてきましたが、日本語には実にいろいろな風があるものです。

 そよ風に吹かれながら池に浮かぶ鴨の親子を眺めてのんびりとした毎日を送るのも良いですが、今の社会の閉塞感を破るために思い切って「風を入れる」役を買って出るのも良いかもしれませんね。穏やかな季節です。元気に過ごしましょう。(M.S)


月 人間ドック(日帰り)等の予約状況
平成20年4月24日現在

* お申込み・お問い合わせ   空き状況等をご確認の上お申し込みください。
医事課医事係 小松 025-543-3123  内線1233
* ドック・オプションのご案内
項  目 内    容 金額(税込み)



診察 視診、触診、打聴診 30,000円
身体計測 身長、体重、肥満度、体脂肪、血圧、視力、聴力
血液学的検査 赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、血小板数、血液像、血液型(ABO、Rh)初回のみ、TPHA
血液生化学検査

肝機能(総ビリルビン、GOT、GPT、γ-GPT、ALP、LDH)
腎機能(BUN、クレアチニン)
脂質(総コレステロール、中性脂肪、HDL-C、LDL-C)
血清蛋白、尿酸、リウマチ反応、CRP、血沈

肝炎検査 HbsAg、HCV
糖尿病検査 空腹時血糖、ヘモグロビンA1c
腫瘍マーカー CEA、αFP
尿検査 蛋白、糖、潜血反応他
便検査 潜血反応(2日法)
胸部X線検査 胸部直接X線写真
腹部超音波検査 肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓
生理検査 安静時心電図、呼吸機能
眼科検査 視力検査、細隙燈検査、眼圧検査、眼底写真
耳鼻咽喉科検査 聴力検査
胃癌検診 胃カメラ(経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択が可能) 15,000円
胃透視 10,000円
肺癌検診 CT 9,000円
喀痰細胞診 3,500円
子宮癌検診 子宮頚部細胞診・内診(第1・3・5の火曜日のみ) 3,500円
乳癌検診 マンモグラフィ・触診 6,000円
前立腺癌検診 PSA測定 1,800円
骨粗鬆症検診 骨密度測定(エックス線検査による) 3,600円

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