医療関係者は臨床検査技師が何をやっているのか当然知っていると思いますが、まだ一般の人には認知度が低く、「病院で何をやっているの?」と聞かれると、心電図やオシッコなどの検査をする仕事ですョ!!!と言うと「あ−ぁ」と納得されるのが現状です。
私達は4年生の大学か3年制の短期大学もしくは専門学校で所定のカリキュラムを勉強し病院等で実習を行い卒業!それから国家試験に合格しなければ名乗ることができません。元々検査の多くは医師が自分自身で行っていましたが、検査の複雑化と分業化が進み現在のような形になりました。職場としては病院の他、保健所、衛生検査所、検査センタ−などがあります。
行える検査は、微生物、血清、血液、病理、医動物、生化学、生理機能の各検査があり、臨床検査技師以前の衛生検査技師は患者に触る事ができないため採血や心電図等の生理検査は行う事ができませんでした。採血も従来は20mlを超えることは禁止されていましたが、平成19年に日本臨床検査技師会からの採血量の質問に厚労省からの回答で、20ml以上の採血に関しても可能と解釈されており現在に至っています。当院でも看護部と連携し外来患者さんの採血を行っています。
近年は医師や看護師と同じく、多くの認定制度や資格制度が導入され、当院でも多くの認定技師や専門職の技師(細胞検査士、超音波検査士、糖尿病療養指導士、認定輸血検査技師、NST専門技師、内視鏡技師 他)が活躍しています。
私達は病院という職場なので採血や生理機能の検査で患者との接点もあり、コミュニケ−ションを取りながら検査を円滑に進められるよう、他セクションと連携しながらチ−ム医療に参画し、勤労者・地域の人々から信頼される病院の検査科を目指し日々精進していく次第です。 |