 私は皮膚・排泄ケア認定看護師をしている樋口です。「認定看護師」という言葉をはじめて聞く方もいらっしゃると思います。認定看護師とは特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる看護師であり、看護の現場におけるケアの広がりと質の向上を図ることを目的として作られた資格です。難しい言葉が並びすぎて分かりにくいと思いますが、簡単に言うと「ある分野のケアに詳しい看護師」ということです。認定看護師は6ヶ月以上の研修を受け、認定試験に合格すると与えられる資格です。今回はこの認定看護師について少し紹介させて頂きます。
当院には私を含め5人の認定看護師がいます。透析療法を受ける患者様の生活を支援する「透析看護認定看護師」。インフルエンザや食中毒、手洗いに詳しく、感染症が多い冬は大忙しの「感染管理認定看護師」。化学療法の副作用やその対処法に詳しい「がん化学療法看護認定看護師」。認知症の患者様のケアに詳しい「認知症看護認定看護師」。人工肛門や人工膀胱、床ずれに詳しい「皮膚・排泄ケア認定看護師」です。
私、皮膚・排泄ケア認定看護師はその名のとおり皮膚と排泄のことを専門にしています。昨年、尿路ストーマ外来を設立しました。この外来は当院で尿路ストーマを造設した患者様を対象にしています。尿路ストーマをもつ患者様がその人らしく生活できるお手伝いをするための外来です。外来を訪れる患者様が笑顔で、旅行に行った話や登山に行った話、息子さんが結婚した話などをしてくださるのがとてもうれしいです。
認定看護師は現在22分野あり、今後も当院には新しい認定看護師が誕生していくと思います。市民介護講座でそれぞれの認定看護師が「インフルエンザの予防」や「床ずれの予防」などについてお話をさせていただく機会もあります。興味がある方はぜひご参加ください。
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