ろうさいニュース
“Frailty,thy name is women” 弱き者、汝の名は女なり(坪内逍遥 訳)
健康診断部長 島矢 早苗
シェークスピアの4大悲劇、ハムレットの名セリフです。“フレイリティ”は、ここでは心がもろいという意味で使われていますが、健康に関わるフレイルは、加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能が障害され心身の脆弱化が出現した状態で、早期に発見すれば回復が期待できるとされています。
健診を受診される高齢者の方で、加齢に伴う身体の変化のうち不安に感じることの最も多いのが“歩くのが遅くなった”ということです。筋肉量が低下することが主な原因で、普段から運動習慣のないことと関連しています。活動量の不足は自立度の低下につながることから、まずは栄養をしっかり摂った上で(筋肉は運動だけでつくわけではない)座りっぱなしをやめてちょこちょこ動く。有酸素運動は1日7,000歩、さらにその前にスクワットや階段昇りを取り入れると、早く歩けるようになります。運動強度は床掃除や洗車など軽いものから庭仕事、子供と走る、雪かきなどの中程度のものまで、日常の活動範囲でゆっくり始め、慣れたら少し強度を上げる。自分でレベルがあがっていくのがわかると嬉しく、長く続けるのに有利と思われます。
健康は個人差が大きく、背景に若年時からの状態や生活習慣が深く関わっているため、フレイル対策には世代を問わず、早いうちから取り組むべきです。
歯科医院での定期的な歯のケアと口腔、舌の力を維持する訓練、視力聴力低下を放置しない、睡眠をしっかりとることも忘れずに。
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