新潟労災病院 救急隊との勉強会のご案内
○ 平成18年10月18日(水) 18:00〜19:30
場 所:
新潟労災病院会議室
テーマ:
脳卒中治療最前線
演 者:
当院脳神経外科医師
脳梗塞に対する新薬『tPA』が、昨年10月に保険適応されてから1年が経ちます。点滴で脳の血管に詰まった血栓を溶かす夢の治療薬として注目を浴びていますが、一方でtPA投与後の複雑な患者管理、出血等の危険な副作用があることなどから使える病院や専門医は限られています。また、発症から3時間以内しかこの薬は使えません。したがって、「時間との戦い」が今まで以上に鍵を握るようになり、救急隊員の病院前救護の重要性も指摘されています。
この11月に救命士向けの訓練プログラム「脳卒中病院前救護」のガイドラインが出版され、これに基づいて各地で講習会が開かれることになっています。
当院では、以前から救急隊に重症脳梗塞やくも膜下出血を見分けるポイント、観察法、搬送方法をまとめたカードを配布し、救急隊の病院前救護にも力を入れてきました。
今回は、tPA治療の適応基準についてアナウンスします。また、救急隊が病院前診断で重症脳梗塞やクモ膜下出血と判断して当院に搬送されてきた症例について、実際の診断・治療・予後をレビューしようと思います。