平成28年度 新潟労災 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 5 54 47 79 155 289 693 915 669 158
全体を見ると、60歳以上の患者さんの占める頻度が高く、全体の約80%を占めています。高齢化が進む上越地域の状況を反映している結果となっています。当院では70歳代の患者さんの頻度が最も高く、80歳以上の患者さんが全体の約25%を占めています。
年代別でみると、10代から30代では患者数は少ないものの、外傷性疾患の頻度が高く、肘、膝の外傷による靱帯断裂などが見られます。40代、50代では、尿路系疾患や消化器系疾患の頻度が高くなっています。60代からは脳梗塞の頻度が高くなり、70代では、膝関節症の頻度も高くなっています。また、80代以上の高齢になると大腿近位骨折の頻度が高くなっています。全体では、消化器系疾患や外傷性疾患の頻度が高くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 8.87 - -
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2なし - - 12.65 - -
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 21.25 - -
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- - - - - - -
内科で最も多い症例は慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全と手術・処置等の合併症となっています。症例数は7件となっています。慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全における当院の平均的入院期間は4.14日(全国8.87日)となっています。慢性腎不全の患者さんに対して内シャント設置術を実施しています。
手術・処置等の合併症における当院の平均的入院期間は7.14日(全国12.65日)となっています。シャントの狭窄・閉塞に対して内シャント設置術などを実施しています。
3番目に多い症例は誤嚥性肺炎となっています。症例数は4件であり、当院の平均的入院期間は41.75日(全国21.25日)となっています。
内科では一般内科の他、腎炎、ネフローゼ、急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)などの腎臓内科領域の診断・治療を行っています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 134 3.35 7.20 0.00 75.26
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 53 3.77 7.89 1.89 75.17
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 35 10.20 9.02 0.00 72.46
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 24 3.13 3.00 0.00 72.13
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 22 8.68 7.53 0.00 70.41
消化器内科で最も多い症例は結腸の悪性腫瘍となっています。大腸内視鏡検査目的での入院が多くなっています。症例によっては内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術や内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD)なども実施しています。
2番目に多い症例は穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患となっています。リスク管理の必要な患者さんに対し入院の上、大腸内視鏡検査等を実施しています。
3番目に多い症例は胃の悪性腫瘍となっています。胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)を実施しています。
4番目に多い症例は小腸大腸の良性疾患となっています。大腸ポリープに対する大腸内視鏡検査を実施しています。
5番目に多い症例は結腸の悪性腫瘍となっています。大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(大腸ESD)を実施しています。
※患者数の上位5位までを公開しています。
※平成29年9月現在、休診中です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 15.58 - -
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし - - 6.88 - -
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.08 - -
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外科で最も多い症例は手術・処置等の合併症となっています。症例数は8件であり、当院の平均的入院期間は8.00日(全国15.58日)となっています。悪性腫瘍術後に生じた吻合部狭窄に対する治療のため小腸・結腸狭窄部拡張術などを実施しています。
2番目に多い症例は胃の悪性腫瘍となっています。症例数は6件であり、当院の平均的入院期間は3.83日(全国6.88日)となっています。胃がんの術後などで化学療法を実施しています。
3番目に多い症例はヘルニアの記載のない腸閉塞となっています。ヘルニアの記載のない腸閉塞とは、腸が閉塞や狭窄をきたしたり、腸の運動がみられなくなったりする疾患であり、閉塞性イレウスや術後イレウスなどが挙げられます。症例数は5件であり、当院の平均的入院期間は6.60日(全国9.08日)となっています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
※平成29年9月現在、外来診療のみとなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 90 33.81 27.63 15.56 85.59
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 81 36.40 26.26 0.00 74.15
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 66 15.02 11.91 0.00 43.44
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 56 37.52 24.42 0.00 67.23
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 51 24.49 20.57 5.88 77.22
整形外科で最も多い症例は股関節大腿近位骨折となっています。平均年齢が80歳を超えており、ご高齢の患者さんに対する手術が多くなっています。転倒による骨折などに対する骨折観血的手術や人工骨頭挿入術を実施しています。
2番目に多い症例は膝関節症(変形性を含む。)となっています。当院では人工関節センターを開設しており、高齢者の方の歩行能力低下の原因となる代表的疾患である関節軟骨がすり減って痛みを生じる変形性関節症に対して、人工関節置換術を実施しています。
3番目に多い症例は肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)となっています。スポーツ整形外科も開設しており、関節鏡下半月板切除術、関節鏡下靱帯断裂形成手術などを実施しています。
4番目に多い症例は股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)となっています。人工関節センターにて、股関節症の患者さんに対して人工関節置換術を実施しています。
5番目に多い症例は胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)となっています。腰椎圧迫骨折や胸椎圧迫骨折の患者さんが多くなっています。当院の回復期リハビリテーション病棟でリハビリを実施しながら療養することもでき、転院せず治療を行うことができます。
脊椎、関節外科、手の外科なども当院の特色であり、小児から超高齢者のすべての運動器疾患に慢性疾患や緊急外傷を問わず対応しています。
※患者数の上位5位までを公開しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 39.67 16.54 3.03 74.03
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 9.28 7.12 10.34 65.69
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 16.31 9.87 0.00 78.27
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 8.40 7.52 5.00 73.85
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 18.67 15.99 0.00 65.17
脳神経外科で最も多い症例は脳梗塞となっています。脳卒中超急性期に対する24時間体制でのMRIの特殊撮影による確実で迅速な診断と治療を行っています。また、救急隊との連携を密にしており、糸魚川市などの遠方からの救急搬送を受け入れています。
発症4.5時間以内であれば、rt-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子、アルテプラーゼ)を局所静脈内投与する血栓溶解療法(平成28年度18症例)、発症24時間以内であればさらに活性酸素除去剤(エダラボン)を用いた脳保護療法等などを実施しています。
2番目に多い症例はてんかんとなっています。てんかんとは慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の症状(発作)が反復性(2回以上)に起こります。発作は突然起こり、普通とは異なる身体症状や意識、運動および感覚の変化が生じます。
3番目に多い症例は頭蓋・頭蓋内損傷となっています。頭蓋・頭蓋内損傷のうち外傷性慢性硬膜下血腫が該当します。慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷後の慢性期(通常1~2ヶ月後)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)がたまる病気です。慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術などを実施しています。
4番目に多い症例は頭蓋・頭蓋内損傷となっています。転倒や意識消失等による頭部外傷が原因とされており、急性硬膜外血腫や外傷性くも膜下出血などを発症します。経過観察と保存的加療をすることとなります。また、緊急手術を要する場合は開頭手術を実施しています。
5番目に多い症例は未破裂脳動脈瘤となっています。未破裂脳動脈瘤とは、脳動脈にできたコブが破裂しないままの状態であることをいいます。未破裂脳動脈瘤の多くは無症状ですが、中には年々大きくなり神経の圧迫、破裂してくも膜下出血をきたす場合があります。頭蓋骨を開けて動脈瘤をクリップで閉塞する脳動脈瘤クリッピング術を実施しています。また、開頭せずに行える脳血管内手術も実施しています。
※患者数の上位5位までを公開しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.96 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - 4.28 - -
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皮膚科で最も多い症例は急性膿皮症となっています。急性膿皮症には蜂巣炎や丹毒などの疾患があり、症例数は9件、当院の平均的入院期間は14.89日(全国11.97日)となっています。
2番目に多い症例は帯状疱疹となっています。症例数は5件であり、当院の平均的入院期間は7.80日(全国8.96日)となっています。
3番目に多い症例は皮膚の良性新生物となっています。粉瘤(アテローム)や脂肪腫などを取り除く皮膚、皮下腫瘍摘出術を実施しています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 40 15.35 9.98 0.00 70.58
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 39 9.79 7.44 0.00 72.23
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 27 9.33 12.43 3.70 71.37
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし 21 7.86 8.83 0.00 61.38
110200xx99xxxx 前立腺肥大症等 手術なし 15 9.07 5.98 0.00 76.80
泌尿器科で最も多い症例は前立腺肥大症となっています。前立腺肥大症とは、膀胱の下に位置する前立腺が加齢とともに肥大化することにより起こります。尿道や膀胱が圧迫され、さまざまな排尿障害がでてきます。肥大した前立腺組織(腺腫)を尿道粘膜とともに切り取る経尿道的前立腺手術を実施しています。
2番目に多い症例は膀胱腫瘍となっています。膀胱悪性腫瘍手術を実施しており、症例により経尿道的手術あるいは開腹手術いずれかを行っていくことになります。
3番目に多い症例は腎臓または尿路の感染症となっています。膀胱から細菌が逆流することによって引き起こされる腎盂および腎臓の感染症である腎盂腎炎や膀胱炎が代表的な疾患です。
4番目に多い症例は男性生殖器疾患となっています。前立腺が細菌に感染して起こり、急激に発症する急性細菌性前立腺炎、精巣上体に細菌が繁殖し炎症が起こった精巣上体炎が代表的な疾患です。
5番目に多い症例は前立腺肥大症となっています。前立腺肥大症による排尿障害に対して、カテーテル留置や導尿、超音波検査などを実施しています。
※患者数の上位5位までを公開しています。
※平成29年9月現在、入院治療を行っていません。外来診療のみとなっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 9.37 - -
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 - - 7.28 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
耳鼻咽喉科で最も多い症例突発性難聴となっています。症例数は7件であり、当院の平均的入院期間は7.14日(全国9.37日)となっています。
2番目に多い症例は扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎となっています。症例数は6件であり、当院の平均的入院期間は5.17日(全国7.28日)となっています。扁桃周囲膿瘍切開術を実施しています。
3番目に多い症例は前庭機能障害となっています。症例数は5件であり、当院の平均的入院期間は4.80日(全国5.24日)となっています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 27 3 0 3 12 7 1 7
大腸癌 18 3 1 7 23 20 1 7
乳癌 2 2 0 0 0 5 1 7
肺癌 0 0 0 0 1 0 1 7
肝癌 2 2 2 0 1 6 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計。
UICC 病期分類とは、がんの進行度を判定する基準として国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがんの分類方法を指します。28の部位ごとに各種の検査結果から原発がんの大きさ、広がり、深さをT、原発がんの所属リンパ節転移の状況をN、他の臓器への遠隔転移状況をMとして、それぞれ区分し、それらを総合して病期(ステージ)を判定しています。
病期(ステージ)は、Ⅰ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
成人の市中肺炎の患者さんについて、重症度分類(A-DROPスコア)を用いて集計。
この集計で成人とは15歳以上の患者さんを指し、市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
また、入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICD10コードがJ13~J18$で始まるものに限定されています。
A-DROPスコアとは、日本呼吸器学会が定めた重症度分類を指し、5つの因子から判定をしています。5項目のうち1項目に該当すれば1点、2項目に該当すれば2点と計算し、点数をつけ、軽症~超重症の4段階に分類します。
当院では、中等症、重症、超重症の患者さんが同程度の割合を占めています。年齢構成は平均年齢が80歳を超えており、ご高齢の患者さんが多くなっています。

○A-DROPスコア
A(Age=年齢):男性70歳以上・女性75歳以上
D(Dehydration=脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration=呼吸):SpO2 90%以下またはPaO2 60Torr以下
O(Orientation=見当識):意識障害あり
P(Pressure=血圧):収縮期血圧 90mmHg以下

軽症:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重症:3点の場合
超重症:4~5点の場合 (ショックがあれば1項目のみでも超重症とする)
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合

※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 158 43.52 79.14 8.33
その他 10 24.20 76.10 1.19
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。
ICDとは、疾病及び関連保健問題の国際統計分類の略称であり、死因や疾病の国際的な統計基準として、世界保健機関 (WHO) によって公表されている分類です。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されています。現在はWHOの作成した第10回改訂の改正版(ICD-10第2版)に準拠した分類を使用しています。
当院では、救急隊と連携しているため、約9割の患者さんが発症から3日以内に搬送され、早朝に治療を開始しています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 17 3.59 8.06 0.00 71.76
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K6105 動脈形成術、吻合術(その他の動脈) - - - - -
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
内科で最も多い手術は内シャント設置術となっています。内シャント設置術は、人工透析を開始する際に行われており、人工透析をするための血管が狭くなったり、詰まったりした時には経皮的シャント拡張術・血栓除去術も実施しています。内シャント設置術、経皮的シャント拡張術・血栓除去術合わせて25件実施しています。また、経皮的シャント拡張術・血栓除去術については、外来でも積極的に実施しています(平成28年度49症例)。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 229 1.38 1.10 0.00 68.87
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 34 1.21 8.47 0.00 72.44
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 29 1.52 6.59 0.00 69.00
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 22 1.68 1.23 0.00 67.50
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
消化器内科で最も多い手術は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術となっています。ポリープ切除術で合計251件、大腸ESDで29件、胃・食道ESDで34件となっています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 11 1.18 3.36 0.00 68.27
K714 腸管癒着症手術 - - - - -
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) - - - - -
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) - - - - -
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
外科で最も多い手術は腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)となっています。
2番目以降に腸管癒着症手術、小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡)、胃切除術(悪性腫瘍手術)、腹腔鏡下胆嚢摘出術と続いています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 137 3.53 31.14 0.00 71.50
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 89 1.63 30.62 16.85 78.17
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 53 0.79 4.60 0.00 43.64
K068-2 関節鏡下半月板切除術 45 1.47 8.73 0.00 50.44
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 39 6.36 14.62 0.00 57.15
整形外科で最も多い手術は人工関節置換術となっています。このうち、人工膝関節置換術(TKA)が約60%を占めており、人工股関節置換術(THA)が約40%を占めています。
変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死、骨折などにより変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工股関節に入れ替えることで痛みがなくなり、歩行能力が改善されます。
2番目に多い手術は骨折観血的手術となっています。このうち、大腿骨に対する手術が約85%を占めており、残りの約15%を上腕に対する手術が占めています。その他にも前腕、下腿、鎖骨などに対しても手術を実施しています。
3番目に多い手術は骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿)となっています。骨折観血的手術などで骨折部を固定するプレートやボルトなどを体内から抜去する手術を実施しています。
4番目に多い手術は関節鏡下半月板切除術となっています。半月板損傷に対して細い内視鏡を関節の中に入れて行う手術を実施しています。
5番目に多い手術は椎間板摘出術(後方摘出術)となっています。腰椎椎間板ヘルニアに対して背中側を切開し背骨の一部を削り、突出している椎間板を部分的に取り除く手術を実施しています。
また、ほかにも脊椎固定術、人工骨頭挿入術、アキレス腱断裂手術なども実施しています。
※患者数の上位5位までを公開しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 2.93 16.00 7.14 79.64
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 25 2.16 46.92 8.00 8.00
K164-4 定位的脳内血腫除去術 14 1.00 97.07 28.57 70.57
K1772 脳動脈瘤頸部クリッピング(2箇所以上) - - - - -
K1761 脳動脈瘤流入血管クリッピング(開頭)(1箇所) - - - - -
脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術となっています。慢性硬膜下血腫に対して、小さな穴を頭蓋骨にあけて、そこから血腫を洗いながします。
2番目、4番目に多い手術は脳動脈瘤頸部クリッピングとなっています。頭蓋骨の一部を開頭し、頚部の動脈瘤を金属製のクリップで挟むことによって動脈瘤内に血流が入らないようにして破裂を防ぐ手術を実施しています。
3番目に多い手術は定位的脳内血腫除去術となっています。中等度の大きさの血腫に対して行われることが多く、血腫をできるだけ吸い出すことで脳に対する圧迫を早期に軽減し、脳の機能回復を早めることを目的としています。
5番目に多い手術は脳動脈瘤流入血管クリッピング(開頭)となっています。直接頚部のクリッピングができない症例について実施しています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
皮膚、皮下腫瘍摘出術では粉瘤(アテローム)や脂肪腫などの疾患で手術を実施しています。患者さんの状態などに合わせて、1~10日程度の入院下で手術を行っています。
また、手術の多くは外来で実施しており、日帰り手術として皮膚、皮下腫瘍摘出術や皮膚悪性腫瘍切除術などを実施しています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 81 2.98 2.11 0.00 57.98
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 40 3.23 5.88 0.00 72.28
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 40 3.80 10.78 0.00 70.58
K843 前立腺悪性腫瘍手術 - - - - -
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 - - - - -
泌尿器科で最も多い手術は体外衝撃波腎・腎結石、尿管結石破砕術となります。尿管結石症に対して結石破砕装置(ESWL) を用いて、体にメスを入れないで結石を砕いて取り除くことができます。
2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)となります。内視鏡的に膀胱内の腫瘍を切除します。
3番目に多い手術は経尿道的前立腺手術となります。肥大した前立腺組織(腺腫)を尿道粘膜とともに切り取ります。
4番目に多い手術は前立腺悪性腫瘍手術となります。合わせて放射線治療や化学療法、内分泌療法も実施しています。
5番目に多い手術は腎(尿管)悪性腫瘍手術となります。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 98 0.00 1.00 0.00 73.44
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科では、富山大学眼科からの応援により月1回、1泊2日の入院で水晶体再建術(平成28年度99症例)を実施しています。ほとんどの症例で眼内レンズ(人工的に挿入するレンズ)を同時に挿入しながら実施しています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K318 鼓膜形成手術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
耳鼻咽喉科で最も多い手術は扁桃周囲膿瘍切開術となっています。
2番目に多い手術は内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
3番目に多い手術は鼓膜形成手術となっています。
※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。また、上位3位全ての患者数が10症例未満のため、上位3位までの公開としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 47 1.53
異なる - -
DIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症について発症率を集計しています。
播種性血管内凝固症候群は3件、敗血症は5件となっています。また、手術・術後の合併症の分類は、全体で55件となっており、透析シャント閉塞が10件、前立腺がんや直腸がんの術後の吻合部狭窄が8件、経年経過による人工股関節・膝関節のゆるみが5件などとなっています。

○手術・術後の合併症の内訳
T810 処置に合併する出血及び血腫,他に分類されないもの:4件  〈傷病名〉後出血
T813 手術創の離開,他に分類されないもの:1件  〈傷病名〉縫合不全
T814 処置に続発する感染症,他に分類されないもの:8件  〈傷病名〉MRSA術後創部感染、カテーテル感染症、術後感染症、術後創部感染、縫合部膿瘍
T818 処置のその他の合併症,他に分類されないもの:10件  〈傷病名〉術後穿孔、術後瘢痕狭窄、吻合部狭窄
T825 その他の心臓及び血管の人工器具及び挿入物の機械的合併症:2件  〈傷病名〉透析シャント機能低下
T828 心臓及び血管のプロステーシス,挿入物及び移植片のその他の合併症:12件  〈傷病名〉透析シャント狭窄、透析シャント動静脈瘤、透析シャント閉塞
T835 尿路系プロステーシス,挿入物及び移植片による感染症及び炎症性反応:5件  〈傷病名〉カテーテル関連尿路感染症、カテーテル留置による尿路感染症、尿管ステント交換後腎盂腎炎
T840 体内関節プロステーシスの機械的合併症:8件  〈傷病名〉人工股関節のゆるみ、人工股関節の破損、人工股関節脱臼、人工膝関節のゆるみ
T845 体内関節プロステーシスによる感染症及び炎症性反応:1件  〈傷病名〉人工股関節感染
T855 胃腸プロステーシス,挿入物及び移植片による機械的合併症:3件  〈傷病名〉胆管ステント閉塞
T857 その他の体内プロステーシス,挿入物及び移植片による感染症及び炎症性反応:1件  〈傷病名〉CAPD腹膜炎

※患者数が10症例未満については表の記載を「-」としています。
更新履歴
2017/9/28
病院情報の公表における平成28年度病院指標を公開しました。