院長あいさつ
病院長 入 江 誠 治
新潟労災病院は昭和33年に、この直江津の地で開院しました。上越地域の勤労者医療、地域医療の中核病院としての60余年の歩みの中で、人口減少、高齢化に伴い社会構造は激変し医療需要も大きく変化してきました。現在、持続可能な地域医療体制の再構築と地域包括ケアシステムの円滑な運用を目指し、地域医療構想具現化のための議論が進められています。
新型コロナウイルス感染症との闘いも3年目に入りました。収束までの道程は未だ不透明ですが、我々には確実に1年分の経験の蓄積があります。感染予防のポイントも明らかとなり、ワクチン、治療薬も続々と開発・認可が進んでいます。ウイルスをコントロールし、1日も早く健全な社会活動を取り戻したいものです。 安定的な地域医療体制を維持すべく、この地元の総力を結集し、医療機関の機能分化、連携強化の推進に向け尽力してまいります。
一方、労災病院の提供する勤労者医療は、地域経済の活性化を支える勤労者の健康管理という重要な使命を担っています。70歳定年を努力目標と定める高年齢者雇用安定法により、勤労者人口のさらなる高齢化が予想されます。時代のニーズに即した医療の提供に柔軟に対応してまいります。
今後も地域住民の健康と社会活動を支える安心安全の医療を提供し、信頼される病院であり続けるべく邁進する所存です。
令和4年4月