本文へジャンプ

肝癌

肝臓は体の右側にある臓器で1~5にあるような働きをしている大切な臓器です。

肝臓がんは肝臓にできた悪いできもの(CT画像で黒いぶつぶつ)、紹介したような1~5の肝機能を悪化させたり、ほかの臓器へ転移して命を奪いかねないものです。

正常な肝臓

肝臓がん

性・臓器別がんでみると肝臓がんは上位に位置し肝臓がんによる死亡者数は年々増えています。ではみんながみんな肝臓がんになりやすいのでしょうか?

肝臓がんにならないためにはお酒を飲みすぎないのももちろんですが上のようなウイルスを病院で検査確認し、がんができないように予防検査・治療を行うことが有効です(肝炎の説明を参照してください)。

肝臓がんの診断はどのようにするのでしょうか?
大まかにわけて以下があげられます。

  1. 画像診断:腹部超音波検査(エコー検査)、CT/MRI、血管造影(カテーテル検査)
  2. 腫瘍マーカー:AFP、PIVKA-Ⅱ
  3. 組織診断:肝生検、手術

肝臓がんの画像診断
画像を組み合わせることで早期診断が可能

肝臓がんのカテーテル検査
肝臓がんは血流豊富ながんである

肝臓がんの画像診断
総合画像診断により正確な診断ができ、治療法の選択に有用である

肝臓がんの最終診断は組織検査

肝臓がんの治療はどのようにするのでしょうか?
大まかにわけて以下があります。

  • 外科切除:腫瘍を外科的にとってしまう
  • 内科治療:
    1. 穿刺治療(ラジオ波凝固療法(RFA)、エタノール注入療法(PEIT)等)
      ~がんを焼く・固める治療です
    2. カテーテル治療
      ~カテーテルでがんのあるところまで行き、抗がん剤を流したり、がんにいく血流を遮断(いわゆる兵糧攻め)する治療。
      ~多くの病院が足からカテーテル検査治療するのに対し当院では手から検査・治療を行います。足からに比べアンケート結果から楽なことが特徴です。
    3. 内服治療
      ~飲み薬でがんの成長を抑える効果があります(ネクサバール等)。

肝臓がんの手術

肝臓がんの穿刺治療
エタノール注入療法:がんに針を刺し、エタノールで組織を凝固する
ラジオ波凝固療法:がんに針を刺して電磁波で細胞を焼く

肝臓がんのカテーテル治療

最後に肝臓がんに負けないためにはどうしたらいいのでしょうか?

  1. まずは予防(C型肝炎ウイルスをはじめとする肝疾患の発見)
  2. 背景肝疾患の治療(肝炎ウイルスの治療や節酒・断酒など)
  3. 早期診断(定期的通院による検査の実施で肝臓がんを早くみつける)
  4. そして治療

分からないことがあれば是非当科を受診してみてください。